• 輿石信男

中国で日本映画が普通に観れるようになる日

そんな日が来るかどうか、わからないが小さな前進だが大きな一歩になりそうなことがあった。昨年末に上海から広東へ中国南方航空で出張に行った際のことだ。飛行時間は2時間45分と、おおよそ東京ー上海と同じぐらいの距離である。搭乗してすぐに異変に気付いた。これまで何度も国内線で出張に行っているが、おそらく初めて座席の前にマイモニターが付いているではないか!おおよそ、日本ー中国間は月に1回、中国国内線は年に7−8回は乗っており、中国の航空会社も10社以上は乗ったことがあるが、おそらく国際線も含めて中国のエアラインでマイモニターが付いているのを見たのは初めてだと思う。


そこまでならば、中国最大手のエアラインなので、どんどん進化するんだなあ、で終わっていただが、スカイシネマをタッチをして開けてみて、思わず息を呑んだ。なんとそこには、日本映画が入っているではないか!!


中国国内では、日本映画は政府の検閲を通った作品のみ、指定された数少ない映画館でだけ上映が許されるものだと思っていた。しかも地上波放送では、一部のアニメを除いて、日本映画が上映されるのは稀であるはずだ。そういえば、中国のテレビはすでにほとんどがネット化されているが、そのネットの中にもいくつか日本のテレビドラマと映画が入っている。てっきりあれは海賊版だと思っていたが、実は正規版で芸術面では少し開放する方向に進んでいるんだろうか?中国で日本文化の許容範囲が広がれば、日本のエンターテインメント業界にも大きな市場が生まれることになる。そんなに簡単には行かないと思うが、まずは中国のエアラインで日本映画が観れる日が来たことは、昔から中国ー日本を行き来している身にとっては小さな前進、大きな一歩である。

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