• 輿石信男

進化が止まらない中国の格安ホテル

最終更新: 7月4日

 COVID19が日本のヤフーに上がり始めた今年の初め頃に上海の中心部にあるチェーンの格安ホテルに泊まった。最近は日本の仕事が増えたため、昨年の後半に賃貸で借りていたマンションを解約し、ホテル住まいとなったため、毎回色々なホテルに試しで泊まっているが、時折その進化に驚くことがある。

 長い連泊になるため、極力安いホテルにしようと思って探していると、本当に安いホテルは中国人の身分証がないと泊めてくれないところが多い。外国人が泊まれる最低ランクを探してみると、上海では1泊100元前後(約1500円)となる。その時は、仕事の都合で中心部に泊まったので若干高かったが、それでも140元(約2000円)/泊。インバウンド需要であらゆるホテルが高くなっていた当時の日本のホテルと比べれば格安である。少し前まではこのクラスの中国のホテルはボロボロで汚くて泊まれるものではなかったが、直近の5年で大規模チェーンホテルなどの普及もあり、格段に良くなってきた。部屋は狭めだが、シャワー・トイレは普通に付いていて、エアコン、WiFi、テレビも完備で、中国の一定レベル以上には必ずある湯沸かし器も完備していて、仕事で寝に戻るだけの身には十分だ。昨年、浦東国際空港近くの1泊100元の最低ランクホテルに泊まった際には、部屋に500mlの水のペットボトルが2本無料で置いてあって感動した。しかし、このホテルには置き水がなく、さすがに土地代の高い都心部なのでしょうがないなあと思いながら、ふとトイレを覗いてみてひっくり返りそうになった。何とそこには浄水器が・・・。自分の目を疑って何度も見直したが、確かに浄水器であった。どのような品質で、どれぐらいの価格で入れているかはわからないが、その気概に恐れ入った。何百というチェーンのホテルだから出来る技とはいえ、日本でも浄水器がついたホテルには泊まったことがない。まさに異常に競争が激しく、サバイバルになっている中国市場だからこそと言えよう。オーナーは常に他社との差別化を必死に考え、商材を探している。

 実はそこに日本企業の商機もあり、タイミングと持っていく先、価格などが合えば、一気に中国全土の何百というホテルに自社製品を入れることも可能となるだろう。


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