2026年1月1日から中国国内で水銀を含む体温計と血圧計の生産禁止に

新型コロナが広がってから体温計は多くの人にとって日常生活で欠かせないものとなりました。そんな中、中国国内では水銀を含む体温計の生産が2026年から禁止になるニュースが話題を集めています。


昔からあって、気軽に安く手に入り、そして正確な測定ができる水銀の体温計がどうしてここにきて生産禁止になるのでしょうか。中国のニュースサイトにはこんな記述がありました。

なぜ禁止されるのか

  1. 水銀中毒などの事故が多発している

子供の誤飲や水銀の体温計を割ってしまった後の処理が不適切だったために起こった中毒事件などが近年ニュースでも取り上げられている。色んなものが安全になってきた現代で、水銀の体温計に関しては些細なミスで大きな事故に繋がる危険性を孕んだ製品と言えます。


2. 水銀は空気や土壌を汚染する物質

水銀は自然界にある物質ではあり、電池、照明、医療機器など化学、工業などで広く活用されていますが、水俣病に代表されるように人体に蓄積する性質を持ち、環境破壊や健康被害に繋がるリスクもあります。中国では2017年8月16日以降から新たに水銀を採掘することを禁止しています。


3. 一部の国では早くから水銀を含む医療設備を禁止している

スウェーデンでは1992年から率先して水銀を含む医療設備の販売を禁止しています。他の欧米諸国もすでに水銀を含む医療設備など水銀に関連した工業製品を禁止しています。


企業への影響は?


1. 現在中国国内では水銀の体温計は通常通り販売されている ネットでは1本あたり3元(50円ほど)から10元(150円)程度で販売されています。これは電子体温計が日本円にすると数百円から数千円程度かかるのに比べてかなり安価。


2. 医療機関では電子体温計に移行中

まだ古い水銀の体温計を使用しているところもあるが、医療機関での移行は進んでいるそう。


3. コロナで2020年は参入企業が増えた

2020年に新たに中国国内で体温計に関するビジネスを始めた企業は1170社に登り、特に第二四半期は前年度に比べて513社増え、前年と比べて88%増でした。ただ第三四半期は一転して181社増で全体から見ると下火になっていることが見て取れます。現在はまだ水銀を使用した体温計や血圧計などは生産販売可能ですが、2025年12月31日以降は許可書が失効するので、関連企業は注意が必要です。


2020年10月23日時点のタオバオサイトでは35.2元送料込(輸送保険費入り!)で10本まとめ売りがされている。


4. 正確さを売りにした電子体温計と血圧計のニーズが拡大

水銀の体温計や血圧計を求める人の中には値段もさることながら、正確さを重視した人たちもかなりの数含まれています。特に水銀の体温計を長く使ってきた世代は水銀の体温計や血圧計への信頼も厚く、禁止がニュースで出て以来買いだめをしようとする動きも出ています。そんな中で中国は今後安全性、正確性、利便性そしてその先にデザイン性などがより求められる市場になってくると思います。

2020年11月11日独身の日を前に、やや高めの体温計に人気が集中していることがうかがえる。中でもブラウンの電子体温計359元(最安値299元)はすでに6002人が手付金を支払い、出荷待ちをしている状態。オムロンの電子体温計206元(最安値186元)もすでに617人が手付金を支払ったとの記載がある人気商品。




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